デザインについて

この風呂敷のデザインは日常にある日本の山菜を表しています。春の初めから採れる山菜たち。海外と比べて日本で山菜を食べる事は珍しい事ではなく、当たり前のような、毎日の暮らしにあるものです。

山菜を食べる事で、変化していく季節を自分の台所で味わう事ができます。住んでいる場所が都会であっても田舎であっても、自然のサイクルを思い出させてくれる山菜の力があります。山菜のデザインはkamado storiesのモニカによるもの。このデザインを通して、山菜自体が持つ力、その使い方を知る人の知恵を伝えたいと言う意志があります。

山菜の絵の型をカッターで彫って、抜染と言う技法で藍色の生地一枚一枚の色を抜きました。型紙は永遠に使い続けられるものでなく、同じ型で作れる数に限りがあり、今回の風呂敷の製作で枚数に限りがあります。

一枚ずつ手作りの風呂敷は完璧に二枚同じ物がありません。私たち二人の手による完璧でない完璧さを表現しています。